ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒は、
一年を通して発生していますが、特に冬季に流行します。
ノロウイルスは手指や食品などを介して経口で感染し、
嘔吐、下痢、腹痛などを起こします。
健康な方は軽症で回復しますが、
子供やお年寄りなどでは重症化したり、
吐物を誤って気道に詰まらせて死亡することがあります。
ノロウイルスについてはワクチンがなく、
治療は輸液などの対症療法に限られます。
従って、皆様の周りの方々と一緒に、次の予防対策を徹底しましょう。
○ 患者の便や吐物には大量のウイルスが排出されるので、
(1) 食事の前やトイレの後などには、必ず手を洗いましょう。
(2) 下痢や嘔吐等の症状がある方は、食品を直接取り扱う作業をしないようにしましょう。
(3) 胃腸炎患者に接する方は、患者の便や吐物を適切に処理し、感染を広げないようにしましょう。
○ 特に子供やお年寄りなど抵抗力の弱い方は、加熱が必要な食品は
中心部までしっかり加熱して食べましょう。
また、調理器具等は使用後に洗浄、殺菌しましょう。